元久2(1205)年、猪苗代城主三浦経連が、磐椅神社に社領を寄進し、2年後の承元元年夏に大鹿桜のかたわら土田堰の南にあった社を現在の地に遷座した。その時に鳥居の杉として社殿に植樹された。推定樹齢800年以上。西側にも同じく杉があったが、いく度かの落雷で半空洞状態となり、昭和33(1958)年に大部分が倒壊、昭和61年夏に長雨で倒れた。猪苗代町指定天然記念物。鳥居杉の中ほど二股別れの所に、山桜の寄生木が昭和40年ごろに発見され、その後も毎年咲き誇る。杉木に桜が縁を結んだということで「えんむすび桜」と命名された。良縁成就を願い参拝する女性も多い。中には実際に縁が結ばれたカップルも。開花時期は4月下旬から5月上旬。
右下の写真は鳥居杉が2本あったころの様子。